なんでもないこと、みーっけた

飽きずに綴っていけたらいいな

2018/12/8(土)夜:風月主

〈あらすじ〉

男妓生たちが身分の高い女性たちに喜びを与えて接待をする場所があり、そこを「ウンル」と言った。それぞれ事情を抱き、集まった男たち。彼らを風と月の主人「風月主」と呼んだ。

ウンルで最も人気が高い風月主であるヨルは、血色改革の中心に立つ真善女王の絶対的な愛情を受けながらも、その心はウンル仲間であり長年の友人であるサダムに向かっていた。真善女王はヨルに権力と天下を約束して宮廷入りを命じたが、ヨルはサダムと離れられず、これを知った真善女王は、サダムを脅迫してふたりを引き離そうとする。

決して結ばれることのない関係を求めたヨルとサダム、そして真善女王。
彼らは果たして誰を、何を選ぶのか。

(インターパークより)


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ドゥソプさん出るらしいから観に行こ〜くらいの感覚でチケットを取ったんですが、直前にあらすじ読んで、いやこれ私好きそうなやつやない!!?と。遅。

あらすじでもわかる通り、めちゃくちゃ切ないしめちゃくちゃ泣けました。どことは言わないけど私の一部のミュオタ仲間にめちゃくちゃ勧めたいやつ。察してください。

私は名前しか知らなかったけど日本でも公演があったとのことだし有名な作品だしで私が詳しくブログを書く必要はないなと思ってるんですが、切な……ってなった部分が多々あったので書き残しておきたいと思います。いつもながら、自分用メモ。


長年の友人で兄弟同然に育ってきたヨルとサダム。兄弟同然っていうからヨルが兄貴分でサダムが弟分的な感じかと思ってたけど、別に年齢設定とかはないのかな?役者さんの年齢に引っ張られがちな私。だってドゥソプさんのヨル、パクチョンウォンくん扮するサダムを見守る目が優しすぎるんだもん〜〜!!!めちゃくちゃ愛おしげに見つめる眼差しから、サダムのことをすごく大切に思ってることが伝わってきます。ウンルの中の先輩(?)と水中息止め対決することになったサダムを、先輩が桶の水に顔つけてる間にこっそり手を引いて連れてこうとヨル、可愛い。ふたりとも可愛い。

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酔っ払って、はな、とぅる、せっ…って数かぞえなが、よーる!!(ヨルの名前と、10の意味)ってご機嫌なサダムも可愛いし、寝てしまったサダムに布団をかけて背中をトントンするヨルも可愛い。(これ時系列逆やったらごめんなさーい!)

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だけどそんなほっこりした空間は長くは続かず。真善女王がサダムに、お前がいなければヨルは天下を得るのにと迫るナンバーが本当に辛い。でももっと辛くて胸が痛くなるのは、それを受けて、お前の部分を私に変えて歌い出すサダム。「ニ(お前)」を「ネ(私)」に変えるだけで、同じメロディーで歌うなんて、もうそんなん泣くしかない。

ーーお前でなければ お前が死ねば
ヨルは天下を得る
お前でなければ お前が死ねば
ヨルは王の男だ

ーー私でなければ 私が死ねば
ヨルは天下を得るのですか
私でなければ 私が死ねば
ヨルは王の男なのですか

切々と、その意味をひとつひとつ受け止めていくように歌うのがまた切なくて、悲しくて、胸が締め付けられるようでした。

その後、ふたりで書道をする姿も、サダムの心境を思うと切なくて。ヨルはもちろんそんなこと知らないから幸せそうにサダムの手をとって漢字を教えてあげてる姿がまた辛い。女王がサダムに働きかけてることを悟って一緒に自由になろうとするヨルと、ヨルのことを第一に思って死を選ぶサダムの対比がとてもとてもやりきれなくて、悲しい。

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ふたりで暮らしていく未来を思って目を輝かせているヨルと、暗い崖からひとり身を投げるサダム……。

サダムの死を知って、抜け殻になってしまったヨル。またあのメロディーで、今度は女王がヨルにナイフを持って迫ります。

ーーお前でなければ お前がいなければ
私には何もない
お前でなければ お前がいなければ
私には世界もない

そんな女王など、ヨルの瞳には映りません。サダムの名を呼んだあと、サダムに対して歌います。

ーーお前でなければ お前がいなければ
私には何もない
お前でなければ お前がいなければ
私には世界もない

そして、死を選ぶヨル。


私は全然聞き取れずどういう場面かいまいち理解できてなかったんですが、ふたりは死後の世界で再会することになったようです。幸せそうなふたりで、幕。




結局ざっくりあらすじ説明みたいになってしまったけど、間違いあったらすみません!あったら、ていうかたぶんある。

細かいとこまで理解して観たいとか、違うキャストで観てみたいとかいう気持ちもあるけど、私にはもう枠は残されていないのでした。ちーん。

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個人的に、会を重ねるごとに深みにハマっていく予感な作品。観に行ってよかった!