なんでもないこと、みーっけた

飽きずに綴っていけたらいいな

2019/1/18(金)夜:ホープ〈読まれていない本と読まれていない人生〉

「これは私だ!この原稿は私だ!」
現代文学の巨匠、ヨーゼフ・クラインの未発表原稿をめぐる、イスラエル国立図書館とエヴァホープの30年間の裁判。

 

〈あらすじ〉
ベストセラー作家だったベルトはどこにも属することのできないまま絶望の中で文を書くヨーゼフの才能に憧れていた。ベルトは原稿を燃やしてくれという言葉を残したままこの世を去ったヨーゼフの才能を守るため、ヨーゼフの原稿を大切に保管する。

ある日、第一次世界大戦が勃発し、ドイツがチェコを占領し、ベルトは恋人マリーにまた会えることを誓い、原稿を残して発つ。マリーは避難下でも、ベルトとの約束を守るため、原稿に執着して生きていくことになり、マリーの娘ホープは原稿だけを見つめる母のそばで銃声が飛び交う現実から抜け出そうと努力する。

新しい人生を探し始めたホープが出会った、一筋の光のような存在、カデル。長く彷徨い、中年になったホープの前にまた現れた原稿。

エヴァホープにとって原稿とは、一体なんだったのか。

 

〈登場人物〉

ホープ
自分自身を一度も覗き見たことがない外見の78歳の老婆。過去の記憶に縛られて生きていく人物。

▽K
魅力的な外見を持つ、原稿が擬人化した人物として書かれていたが、一度も読まれたことのない不運な原稿。

▽マリー
ホープをひとりで養う未婚の母で、ベルトの恋人。戦争中に全てを失い、原稿にだけ執着する人物。

▽過去のホープ
誰にも関心を持たず、誰にも覗き見なかった人生。原稿だけ見つめる母と戦争から抜け出そうとする人物。

▽ベルト
ヨーゼフの友だちであり、小説家。
ベストセラー作家だったが、ヨセフに憧れており、その原稿を守ることが人生の目的だった人物。

▽カデル
パレスチナに逃亡してきたユダヤ人難民。夢を見たがった純真でお人好しな青年。

 

 

という、なんとも難しそうなミュージカルを観に行ってきました。法廷劇とか日本でもあんまり観たことないのに、言語がわからない私が観て楽しめるのか!?って感じでしたが、内容はやっぱりよくわかりませんでした。ざっくりと、こういう流れなのかなーレベル。ざっくりともわからなかった場面も多々あったり。元々理解力ないしね!私!でも、それでもミュージカルとしての完成度が高くて、面白い演出も多くて、俳優さん達は当然のように歌うま揃いだし、最後は号泣してました。内容わかってないくせに、ホープの感情が伝わってくるようで、涙が止まらなかったです。

 

さあ、そんなホープですが、内容わかってないくせに真面目なレポなんてできるわけもないので、相変わらずの主観ゴリゴリなレポ始めまーす!!!スンホンくん可愛いしか言ってないよ!!!でもうっすらネタバレあるよ!!!

 

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スンホンくん可愛いのは知ってた。知ってたけど、ヒョンギュンさんとのペアだと尚更可愛いことは知らなかった。可愛すぎた。スンホンくんが気になり始めた頃にやたらヒョンギュンペンさんからスンホンくんのことを教えて頂いて、ヒョンギュンさんがスンホンくんのことを可愛がってくれてる(くれてる?)ことやヒョンギュンさんが身長ネタでよくいじってることは知ってたんですけど、なにこのふたり……一緒にいたら可愛さ2倍やん!!!!!!!!!

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一回抱きつこうとして失敗するも、めげずに再度抱きつく、ていうか飛びつくスンホンくんの可愛さ、プライスレス。降りたあとにヒョンギュンさんが「何してんだよ〜」とばかりに軽く小突いてたのもめっちゃ可愛かった。仲良しすぎる。翌日はヒョンギュンさんがスンホンくんに飛びついてたと聞いて、なにそれ仕返し?可愛すぎるな?????って萌え通り越して困惑しました。

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 ホープのカンパニーの開演前の円陣が可愛すぎると私の中でもっぱら評判ですが、劇中に出てきたニャンニャン〜♪を見て、納得!これか!!!

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ちなみに円陣はこれ。あ〜〜〜可愛すぎる。

 

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終盤に説明する?って感じですが、スンホンくんが演じるカデルというキャラクターは、カデル役と弁護士役の二役です。弁護師って何??????って思った方はそっと脳内変換してあげてください。レポ書きながら気づいたけど、もう修正するには面倒くさい段階だったんだ。カデルもだけどベルトも裁判長と二役やってます。

弁護士は、イスラエル国立図書館側の弁護士で、ホープとは対立する立場。所有権をめぐって、ホープと法廷で戦うわけです。弁護士なので、冷静沈着、時々いやーな表情もする。一方カデルはユダヤ人の青年で、パレスチナにひとり逃げてきた難民です。結果的にホープを裏切るわけですが、その裏切る時の苦痛の表情から、はじめから騙すつもりだったわけではなくて、でも魔が差したわけではなく確固たる意志でああいった結果になったんだろうなと。ホープのことはちゃんと好きで、だけど生きていくためには仕方なかった。去り際、縋るホープを見ながらすごく辛そうな顔をするんですよね。出会う場所、時代が違えば幸せになれただろうな。だって、ホープを抱き締める時の幸せそうなカデルの表情が嘘なんて絶対思えないですもん。

 

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 愛おしそうに、ギューッて。だからこそ尚更あとの展開がつらい。それはそうと身長差あるからスンホンカデル思いっきり下向いて抱き締めるんですけど、その角度もめっちゃツボ!!!(シリアスが台無し)

 

ほんとにカデルの話しかしてないな……。内容は法廷劇だし殺伐とした場面もあるんだけど、全体的にあったかみがある舞台芸術でした。

 

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法廷劇っていってもホープの過去と行ったり来たりで、カデルや過去のホープは過去の場面で出てきます。いや過去のホープはそりゃそうだろって感じですが。構成も面白かった。

 

そもそも主人公が原稿という、擬人化といってもなかなか謎な設定なんですけど、これがまた面白い。原稿に執着して生きてきた老婆、と一言で言ってしまうとすごく悲しいけど、原稿が擬人化されて人の形をして存在することで、「原稿と寄り添って生きてきたホープ」として私の目には映りました。まあ、内容はさっぱりわかってないんですけどね。

 

今回はトライアウト公演ということで、3月末から本公演が始まるミュージカル・ホープ。折角なのでできるだけ理解したいなあ。予習頑張りたいと思います。

 

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