なんでもないこと、みーっけた

飽きずに綴っていけたらいいな

語学留学を終えるにあたって

あと数日で私の半年の語学留学が終わる。長いようで短い、と表現するにはあまりにも短すぎる半年間だった。ついこの前ソウルに住み始めた気がするのに、もうここで生活できなくなるなんて信じられない。だけどミュージカルのことを考えてみると、ロッキーホラーショーに通ってた頃が遠い昔のように感じられたりもするから不思議だ。

語学留学を決意する前に、ブログを書いた。やりたいことがあるけど悩んでるっていう内容で。自分の気持ちを整理するためだけのブログだったわけだけど、思いの外たくさんの方に背中を押して頂いた。中には韓国留学のことだと気付いてる方もいたし、何のことかわからないけど応援するよと言ってくれた方もいた。何にせよ、応援してもらえるのが嬉しかった。みけならできるよって言ってもらえたのが嬉しかった。その後わりとすぐに決断をして、たくさんの方に、頑張ってね!って言ってもらった。いい選択だと思うって、後押ししてくれた。あの時たくさんの人に肯定してもらえなかったら、今私はここにいないかもしれない。それくらい自信がなかった。もちろん自分の心の整理のために書いたのも本音だけど、もしかしたら大丈夫だよって言ってもらいたかったのかもしれない。あのブログを書いて一年と半年が経とうとしている。久しぶりにそのブログを読んでみた。決意する前と後のふたつの記事。正直、この半年間で私が成長できたのかはわからない。だけどこのブログを書いた時の私とは違う気がした。相変わらず自分に自信はないけど、この半年間の出来事が私を肯定してくれている気もする。この半年間、無遅刻無欠席で学校に通ったし、奨学金ももらった。色んな国の友だちもできた。そもそも異国の地でホームシックもなくひとりで元気に暮らせたことも、本当はすごいことなのかもしれない。通帳だってひとりで作りに行ったし、携帯も契約した。伝わらなくても諦めないで頑張った。羅列してみると、意外に私頑張ったやん?って気持ちになってくる。それなのにやっぱり根底に私はダメ人間だって決めつけてる私もいるから厄介だ。でも、私ってダメやなあって自分が大多数を占めていた留学前に比べたら、頑張ったよね!って私もいるから自分比では成長してるのかもしれない。そんな急に全肯定マンにはなれないよね。

この半年間で、たくさん、「頑張ってるね」って声をかけていただいた。すごく嬉しかった。だけど、頑張ってる自覚はなかった。いつもいつでも頑張りが足りない気がしていた。もっと死ぬ気になって勉強できるはずなのに遊んでばっかりな自分が嫌になることもあった。でも、少なくともクラスで一番とるくらいには勉強したってことだし、授業は誰よりも真剣に聞いていた自信はあるし、「頑張ってるね」に、「ありがとうございます!」って返してもよかったのかもしれない。頑張りが足りない自覚と、調子乗ってると思われたくない気持ちもあって、ついつい否定してしまっていたけど、そこまで卑屈にならなくてもよかったのかも。自分を蔑むほどの謙遜なんて捨ててしまおう。終わる頃になって反省かのような文になってしまったけども。笑

ツイートでも何度も書いたけど、留学期間中、本当にたくさんの人にお世話になった。行く前はものすごく心配していたホームシックに結局最後までかからなかったのは、私のメンタルが強いとかそんな理由ではなく(そもそもメンタル弱い)、ソウルで私に構ってくれた方々のおかげと言って間違い無いと思う。ソウルに来る時に連絡をくれたり、わざわざ時間を割いて会ってくれたり、差し入れまで持ってきてくれたり、会えなくても連絡くれたり、いつもたくさんの方に気にかけて頂けて本当に本当にありがたかったです。そもそも留学を決断するにあたって背中を押されたのが、寂しくなってもいつでも誰かに会える!というかなり他力本願というか人頼みな理由だったことを思い出した。実際、毎週誰かに会えて寂しさを感じる暇もなかった。私に会いたいと思ってくれている事実も嬉しかったし、幸せだった。周りのアラサー留学仲間が「アラサーなのにホームシックで泣いた」って言ってる中、日本に帰りたいと一度も思わない半年だった。あ、嘘。一回だけ思った。ブラックスーツマッコンの翌日。笑 まあそれは置いといて、本当に人に助けられて楽しく過ごすことができた半年だった。これもしょっちゅうツイートしてるけど、推しを通じて知り合ったオンニ達にもたくさんお世話になった。一人暮らしだからなかなか果物食べないでしょ?って家で果物を切ってタッパーに詰めて持ってきてくれたオンニ。奨学金もらった次の日に、よく頑張ったね!ってひまわりをプレゼントしてくれたオンニ。本当はオンニ達だけの記念日だから私に関係ない時でもちゃんと仲間に入れてくれるオンニ。日本語で喋った方が早いだろうに私のために韓国語で会話してくれるオンニ。大学の先生にも恵まれた。トウミ制度でペアになった学生の女の子にも恵まれた。

親にも感謝している。アラサーでの留学は別に珍しくないと思うけど、なんせメンタルが弱くて計画性もない娘だ。言い出したら聞かない性格だから諦めの部分もあっただろうけど、私が留学したいと言い出した時に「それもいいっちゃない?」と二つ返事で認めてくれたことは、今でも本当にありがたいと思う。姉の元に第二子が誕生した週末に日帰りした時は、空港まで送り迎えしてくれた上に私が好きなものを夕食に用意しようと頑張ってくれたり、またいつでも帰っておいでって言われたりしてちょっと泣けた。いや私永久就職するわけやないけどね。この両親の元に生まれてよかったと、小さい頃からずっと思ってきた。人には言わないけど、自慢の両親だ。子どもに甘すぎるところは考えものだけど、それくらいいつも子どものことを考えてくれている。姉のことも弟のことも大好きだ。本当は外国にいい印象を持っていないにも関わらず嫌な顔をせずに「入学祝い」と称してお小遣いを持たせてくれた祖母も、いつ帰ってくるとね?と渡韓1週間後からずっと聞いているらしい祖父も、心配性すぎて一時帰国中にやっと韓国生活してると報告できた祖母も、みんな大好き。ここで、なのに私はこんなんでごめん……となってしまう私だけど、謝られても嬉しくないと思うし、ここで私が卑屈になってたらこんな大好きな家族に囲まれてるのにもったいないというか意味わからないと思うから、ありがとうの気持ちだけ持っておきたいと思う。だいぶ話が逸れたなあ。

留学前、自分を少しでも好きになれたらいいなと思っていた。好きになれたかはわからない。相変わらずダメなところばかり目に付くし、ダイエットは上手くいかないし(※カフェ行きすぎ問題)、今もこうやって息抜きと称して長文書いてるし。だけどまあ、そこまで自分のハードルをあげなくてもいいのかもって気持ちも現れてきた。頑張りが足らないと思ってたけど試験結果はよかったし、先生達も褒めてくれるし、韓国語も前よりも話せるようになった。そりゃ半年いたら多少しゃべれるようになるやろ!って卑下する必要もなくて、前よりも上達したのは自分の頑張りなしには達成できなかったはずだから。そう思うと、ちょっと頑張ってみようかなという気持ちが出てきた。高いハードルを越えていくのはしんどいけど、低いハードルを越えながら自分なりに頑張っていくのは楽しいかもしれない。実は、というほどの話でもないけれど、私は来年4月からの自分の人生を諦めていた。だから、人生最後の夏休みの気持ちでここに来た。覚悟を決める半年にするつもりだった。何があっても折れない心を手に入れて、もしくはすべてのことを諦めて帰国して、心を殺して生きていくつもりだった。今も諦めの気持ちはある。5年間は辛いって言われてるから、完全に消えたわけではない。でも、少し変わった。鋼メンタルは手に入らなかったけど、せっかくの人生を楽しんでみようかなという気持ちになってきたのは進歩だと思う。

とにかく楽しい半年間だった。久しぶりの大学生活は思っていた以上に楽しかった。教室で机に座って勉強することがこんなに楽しいことだなんて知らなかった。わかることが増えていく感覚は昔から好きだったけど、ここまで楽しく勉強したのはいつぶりだろう。高校受験以来かな。帰国したらなかなか今のように勉強はできないかもしれないけど、次のTOPIKは受けたいし、いつかは6級をとれるように頑張り続けていきたいと思う。まだあと数日あるけど、私、半年間よく頑張った!そしてたくさんの方々に、ありがとうございました!!!!!