なんでもないこと、みーっけた

飽きずに綴っていけたらいいな

2016/3/6(日)夜:フランケンシュタイン

 

フランケンシュタイン日本公演、おめでとうございますー!!!

好き!と思ったものはみんなと共有したいので、この発表を待ってました。嬉しい。

 

せっかくタイムリー(?)にレポ書くので、観たことない人に向けてちょこちょこあらすじ入れながらレポしていきたいと思います。

何の予備知識も入れたくない!まっさらな状態で観劇したい!って方には、ネタバレになってしまうのでご遠慮いただけたら。

 

 

前回の渡韓のときに泣く泣く手放したドンソクビクターのフランケンをリベンジすべく、行ってきました今年2度目の韓国。

観てきました2度目のフランケン。

 

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今回のお目当てはこちら。

チョン・ドンソクさんのビクター博士。

 

 

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この斜めからの角度が美しすぎて絶対に観たかったドンソクビクター。

本物もめーーーーーーっちゃくちゃ美しかったです。かっこよすぎ。

 

ミュージカル【フランケンシュタイン】の舞台は19世紀のヨーロッパ。

ナポレオン戦争真っ只中。

「死なない戦士」の研究として生命を創り出そうとしているビクターが、縫合手術の天才アンリに出会うところから物語は始まります。

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アンリ……!!!

 

私が今回観たハンチサンさんのアンリ、176cmあるらしいんですが、ドンソクビクターが186cmあるからか、めちゃくちゃ小さく見えて…………か、かわいい……!!

ポケットに入れて持ち帰りたいよ〜〜〜ってなりました。無理。

こんなに存在が可愛い30代男性いていいの?

このアンリがまた真面目で健気で可愛いやつなのです。

いや韓国語だから何言ってるかはさっぱりでしたが、オーラとか表情とかいろいろ。

 

実を言うとウヒョクさんのアンリで美青年ペアが観たいと思ってたんですが、登場した瞬間からメロメロでした。私が。

(ウヒョクアンリは日本公演のあと来日公演してくれると信じてる!!!)

 

このアンリ、生命の創造という禁忌を犯そうとするビクターに初めは反発してたんです、が。

 

「君の手にヨーロッパの平和がかかってるんだ」

と協力を要請されて

「命令ですか?質問ですか?」

と返したアンリに

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っておでこコツンて……

 

 

た……

 

たらしだ〜〜〜〜〜〜!!!!!

 

 

そして

 

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堕ちた〜〜〜〜〜!!!!!

 

いや堕ちるよあんなんされたら誰でも……ってひとり悶える私。

そして「友として」頼まれたことに嬉しそうなアンリがまためちゃくちゃ可愛い。

努めて表情に出さないようにしながらも、口の端が緩んじゃってるのが何とも可愛い。

ちなみにこのおでこコツンはドンソクビクターならではのようなので、あっきーかっきーにこれを期待したら裏切られる!かも!

補足しておくとアンリはビクターの確固たる信念に心動かされて研究に協力することにしたらしく、決してイケメンにおでこコツンされたからとかいう邪な理由じゃないです念のため。いやわかるか。

 

なかなかうまくいかない研究を重ねヤケになるビクターをも、アンリは支え続けます。

酒場のシーンはふたりにとって、最初で最後の明るくて楽しい曲目。

酔っ払っておどけるふたりがとっても可愛い。

しかし、そんな平和は長くは続かず。

 

アンリはビクターの犯した殺人の罪を自ら被り、捕まってしまいます。

判決は、死刑。

真実を言うように訴えるビクターに、柵越しに額をくっつけながらアンリは言います。

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いや……だから……

泣くに決まってるだろー!!!

 

この『君の夢の中で』は涙腺崩壊必至です。

レミでアンジョされてた野島さんが「まるで恋人に向けた歌みたい」だと言ったらしいほど、アンリのビクターへの想いが伝わってくる熱い歌。

君の夢の中で生きていけるなら本望だから、君は生命創造の夢を諦めるなと、そう言い残して首を落とされるアンリ。

額を合わせるのは、初めて会ったときのビクターの言葉が嬉しかったからなのかなあ。

 

アンリの死刑執行後、ビクターはその首を持ち帰り、再び研究に打ち込みます。

そして、アンリの首を持った怪物が誕生するのです。

目を覚ました怪物に「アンリ!」と叫ぶドンソクビクターの姿は、研究者としてよりも一人の人間として、男として、唯一無二の親友の復活を心から喜んでいるように見えました。

だからこそ、その親友の顔をした生命が親友そのものではないと知ったときの絶望は計り知れないものだったんだろうなと。

結果的に執事ルンゲを殺されたビクターは、アンリの顔をした怪物を殺そうとします。

逃げていく怪物。悲劇が始まったところで、インターミッション。

どう考えても辛い展開しか予想できないのに、早く2幕が観たくて仕方がなかった20分間でした。

 

2幕では、ビクター役の二役目のジャックが登場します。

ビクターのときの俺様イケメンとは打って変わって、いい感じに気持ち悪い。※褒めてます

闘技場(見世物小屋)の女主人の旦那なんですが、きゃぴきゃぴくねくねしてて、もはや女主人の方が男らしい。ちなみに女主人はビクターの姉エレン役の女優さんが演じます。

一方怪物は、アンリのときの誠実さや優しさが一切失われ、無機質な、人間ではない何かに。

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すっごいどうでもいい話ですが、母親に「一人二役しなきゃいけないくらい人手不足なの?」と言われたこの一人二役。もちろん人手不足なんかではなく、二役ならではの面白みが詰まってます。何度、ビクターと同じ顔でアンリと同じ顔にそんなことしないでー!!って叫びたくなったか。

 

ただこの闘技場の場面、アンサンブルもがっつり踊ってるので密かに眼福だったりします。特に鎖を使ってのラインダンスっぽいやつが好き。……ラインダンスじゃないんだけど、うまく言い表せないこの語彙力が恨めしい。

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※こんな楽しい雰囲気ではありません。

 

鎖の先には怪物が繋がれていて、悲鳴をあげる度に胸が張り裂けそうになり……ながらもアンサンブルの方々の肉体美と統率のとれたダンスに惚れ惚れ。怪物、ごめんね。

 

ダンスといえば私、そんなに予備知識を入れていかなかったので初めて観るまでフランケンは完全な歌演目だと思ってました。レミゼみたいな。でも、いい意味で裏切られました。アンサンブルの動きに何度魅せられたことか。

個人的にはダンスもフランケンの見どころのひとつだと思ってます。好きなダンサーさんがキャスティングされたらいいなあ。そんなに詳しくないけど。

 

 

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この見世物小屋での出来事を経て、人間への、そしてビクターへの憎悪を膨らませていく怪物。

誰よりも望まれてこの世に誕生したはずなのに。望まれずに生まれてきたわけではなかったはずなのに。人間に虐げられながらあそこまで話せるほどに言語を習得していった過程を思うととても切ないです。

あの可愛いアンリは今や影も形もなく、復讐に燃える怪物が存在するだけなのでした。

もう怪物の存在が悲しくて可哀想でいとおしくて、「誰かに抱きしめられて笑いたい」と歌う姿は、私が代わりに抱きしめてあげる~~~~~!!!!!って舞台に上がりたいレベルでした。いらん世話だ。

 

未見の方は、是非劇場で結末を味わってください!

いや結末知っときたい!って方がいたら遠慮なくお伝えしますけども。

 

まだ観てない方でこれを読んでくださってる方がいらっしゃるとしたらきっともう観るつもりなんだとは思うんですが……

 

ほんとに!魅力が詰まったミュージカルなので!ぜひ!重いけど!

ほんとに!心からお勧めできる素晴らしい舞台なので!ぜひ!暗いけど!

 

映像の使い方も面白いです。オーバーチュアの映像は、なんというか、とても新鮮でした。これから始まるんだ!というワクワク感を増幅してくれる感じ。

 

 

最後に、この日のカテコ。

ペアにもよりますが日によっていろんなパターンのカテコがあるようです。

内容が内容というか、とっても重くて腹にずどんとくる物語なので、カテコでの笑顔のふたりに救われます!!!

日本公演でも是非このスタンスを維持していただきたい!切実に!

 

この日は親指を立ててサムズアップしたビクターに対して怪物も応え。

ふたりでエア指相撲のように指をパタパタ。

そして舞台後方へ下がり。

 

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ドンソクビクターに拍手を、的な身振りをしたあとドンソクさんを讃えるチサンさん。

 

 

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一緒に拍手されようよ的に誘うも、いいから〜と流されるドンソクさん。

 

一瞬の間、のあと。

 

 

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後ろからがっちりホールド!!!

 

かーらーの!!

 

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左右に揺さぶるドンソクさん!びっくりしたあと笑うチサンさん!

語彙力なくて全く伝えられないけど、ほんとに可愛かった。なにこの可愛さ。

 

 

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貼り忘れてたけど、この日のキャストはこちら。

全ペア全く違って見えるらしいので、できるならもっとたくさん観たかったなあ。

 

 

最後に。

ここから下は、物語のラストに関わるのでそれは知らないままでいたい人はご遠慮ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

撃たれたあとのアンリ。

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アンリの記憶がある証のように額をくっつける怪物が何とも切なかった。

そのことに気付いたビクターのやりきれない表情も。

 

幸せになれる形はなかったのかな、なんて、考えてもどうしようもないことを考えてしまう今日この頃でした。

物語を否定するわけではないよ!念のため。

 

フランケン日本公演、早く観たいなあ!