なんでもないこと、みーっけた

飽きずに綴っていけたらいいな

ブラックスーツ総括

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推しは28回、推し以外も含めて33回観劇。2週間帰国したからまだマシだったけど(マシか?)、自分史上最多観劇した演目になった気がする。初日は正直あんまり記憶がない。よくわからんなーって見てた。学生ホンミニョクは可愛いけど、ストーリーもよくわからんなーって。わからんとこたくさんだなーって。なのに周りの人とあらすじを確認したり推測したりしたこともあって、回を増すごとに、あれ?なんか面白くない?ってなって最終的に、面白いかはわからないけど私は好き!という結論になった。燃え尽きてしまった今、何がそんなに私を自由劇場へと駆り立てたのかわからないけどせっかくなので好きなところを羅列していきたいと思う。内容に関しては随分前にあらすじとともに書いたから今回は好きなとこ中心に。

 

・曲がいい
どんな曲でも聴き続けてたら好きになっていくことに定評のある私なので信用ならないと思うけど、みんな言ってた。(みんなって誰って言われるやつ)好きな曲一曲選べって言われたら難しくくらきわりとどの曲も好き。でも「世界よかかってこい」かなあ。歌い上げ系も好きだけど、基本的にハッピーな歌が好き。

 

・演技が熱い
初日の酷評っぷりには正直どうなるのか心配したけど、俳優陣の熱演で酷評なんて忘れてしまった。私含めて一部のミュオタに刺さったようで回転ドア客も結構いた。マッコンカテコではちょっと難しい曲でさえシングアロング状態になるレベルで通ってる人がたくさんいた。私も一緒に歌った。でもこれは、俳優陣の熱演なしにはありえなかったと心から思う。台本の粗はあるし最後までよくわからなかった部分はあるしお世辞にも完璧な演目とは言えないけど、それを補って余るほど俳優陣は素晴らしかった。

 

・早急なテコ入れ
台本自体をまるっと変えることはできないにせよ、初日の酷評っぷりを受けてからのテコ入れが早かった。問題とされている部分は翌週には変わったし、え?ってセリフも変わったりした。フィードバックって大事。通夜なの?って言いたくなるような静かで悲しいカテコも、突然ハッピーに変わった。それに関してはマジでグッジョブ。私は落ちた気分のまま劇場を出たいわけではない。(いやそういう時もあるけど)可愛い学生服姿の4人をカテコでも毎回見れるのは幸せだった。ドンジュンに至ってはカテコでしか制服見れないという。このカテコのおかげで楽しみもひとつ増えた。ありがとう製作陣。

 

・イベントがたくさん
売れてないからイベント多発っていうのはわかってるけど、単純に色々なイベントに参加できて楽しかった。ただチュソク期間に配られた卵とシッケは正直要らなかった。シッケまだ4本残ってる。どうするこれ。

羅列してみるとそんなになかった。それくらい曲と俳優陣でもっていた演目とは思う。韓国語よくわからなくて理解できないのかなって思ってたけど、韓国人もよくわからんって言ってたからやっぱり台本に問題はあるんだと思う。でも回を増すことに色々な演技が観れたし、回転記念のフォトブックもOSTも期間内に頑張って出してくれたし、個人的には楽しかったなっていうのが率直な感想。せっかくなので(その2)、各俳優への感想も書いてみようと思う。こんなに長く推しでない俳優について語るなんて、最初で最後かも知れない。

 


<マルチ>

 

イ・サンヒョプさん
・みんな大好き(?)ドンジュン。可愛い。学園ものにひとりはいる食いしん坊系のパワータイプ。パワー発揮されないけど子どもの時はガキ大将だったらしい。学生時代のシーンで何になろうかなって悩んでるのが可愛い。ミニョクも将来のこと何も決まってない仲間だと思ってニコニコ、俺たちどうする〜?みたいに話しかけてたのに「神話の中のディケーみたいに〜」って歌い出した時のドンジュンの驚愕の顔が好き。むしろ何でミニョクが考えてないと思ったんだドンジュンよ。笑
・「世界よかかってこい」で決めポーズしたあとの彼は、いちばんの被害者。犯人はミニョク。笑 親父ギャグクイズをふられ、滑った張本人であるミニョクは無責任に去っていき、ひとり残されるという可哀想な役回り。何故堅物のミニョクが親父ギャグを…?って感じだけど絶対ジウォンさんのせい。いや、ジウォンさんのおかげ。笑 地味にいつも楽しみにしてました、ギャグタイム。回転ドア客もどんどん増えていったから、コワ!ブンガ!のコール&レスポンスも日に日に完璧に。誰も答えてくれなかった次の日は必死で懇願してたのも懐かしい。ちなみにプンレミニョクはギテクとコワブンガして去っていったり、ドンジュンとコワブンガしてあげたり。何度も観たわけじゃないから他の日はわからないけど。一緒にしてくれた日のドンジュンはすごく嬉しそうで可愛かった。ミニョクいいやつだな〜!って。
・後半ハンスと衝突して項垂れるミニョクにかける言葉が前半は「俺たち、お前を信じるよ。コワブンガ」だったのが、後半10日ほどで突然「俺たち、お前を信じるよ。大丈夫」に変わった。(コワブンガ…子どもの頃よくやってたミュータントタートルズの決め台詞)そもそも開幕したての頃はこのコワブンガでちょっと笑い起きてたしホンミニョクも無視してたけど、ホンミニョクが우리 너 믿어でドンジュンの顔を見るようになったあたりから泣きそうな声でコワブンガするようになって、そのコワブンガでちょっと微笑むホンミニョクがまた泣けた。あえて和ませようと無茶なタイミングでコワブンガ入れるドンジュンが好きだったからなくなってちょっと寂しかったけど、괜찮아も泣ける。ミニョクよかったね、こんないい友だちがいて。
・犯罪者の父親役、どこの方言なんだろうか。田舎のおいちゃんって感じで可愛い。脇役感が上手い。飲酒運転の犯人はめちゃくちゃ嫌なやつ感が出てる。小物感も上手い。

 

チェ・ムンソクさん
・地味に重要な役割を担っているギテク。地味にとか言うな。最初は完全にハンスの味方でミニョクとの仲の良さが見えてこなかったけど、日に日に関係を築けてきて4人の仲の良さを感じられるようになった。眼鏡キャラで真面目かと思いきや別にそういうことはなく、ドンジュンとコワブンガしたがる可愛い一面も。ホンミニョクに対してよく背伸びしてたのも可愛かった。でも頭はキレるんだろうな。
・ホンミニョクの親父ギャグタイムでは止めに来て無理やり連れ帰ってくれた回が可愛かった。2回くらいはそれだったかな?壁に手をかけて意地でも帰ろうとしないミニョクを必死で連れて帰るギテク可愛い。しかしその後は「大丈夫!これ面白いから!」ってうるさいミニョクに諦めて帰る回が多かった。同席して滑った空気に巻き込まれた上にドンジュンに一緒にコワブンガしてった巻き込まれることもあり、最終的に呼びに来てくれなくなった。笑
・項垂れるミニョクにドナテロを握らせたあとにしゃがんで、「俺はお前を信じてるよ、もしお前が知ってたらクァンヨルの事務所に行ってみてくれなんて俺に言うか?」って優しく言う場面が好き。しゃがんだりしゃがまなかったりだけど、ここの言い方はどんどん優しくなっていった気がする。わざと明るく言おうとしてるギテクの優しさ。この直前にハンスが去って行ってドンジュンが「何でハンスはあんなに…」みたいなことを言ったあとに、「お前知らないのか!?」みたいなことを言ってた気がするんだけど(みたいなこと多いな)、前半はわりとしっかり聞こえる声で強く言い返してたのが、後半にかけてミニョクを見て配慮するようになったのがまた泣けた。ここが、ミニョクのことも大切な友だちなんだなって感じたところ。ミニョクのことを見て、何も言わずにドンジュンに頷いた回も泣けた。
・犯罪者、方言うますぎる。いや正確には方言のうまさなんて外国人の私にはわからないんだけど、めちゃくちゃ自然に聞こえる。釜山らしい。現地の韓国人が聞いて出身者かと思ったって言ってて、すごいなと。ただしこの人は6歳の女児を性暴行した犯人なのでだめです。気が狂ってる感も出てて、ムンソクさんの演技の幅に感心した。感心ってなんか上から目線に聞こえるから使いたくないけど、うまく言い表す言葉が見つからない。

 

キム・ジョンニョンさん
・マルチの中でひとりだけ学生じゃないから寂しくなかったかなって勝手に心配してたけど(余計なお世話)、見せ場もあるしある意味美味しい役かもしれない。カテコではジョンチョル弁護士として代表との幸せそうな日々も再現されるようになったし。いやその後ひどい目に遭うことになるけどね。そこ考えたらダメだよね。スンヒョンさんはジョンニョンさんがブレイクダンスできるの知ってるから、カテコでいつもブレイクタイムを設けてた。ダンス演目じゃないからダンスの上手さはカテコ以外よくわからなかったけど、ぐるぐる回るのかっこよかった。遠慮気味だけどスンヒョンさんにゴリ押しされて始めるとこもいい。綺麗なチェアー、またいつか見る機会があったらいいな。
・犯罪者の知人役、短いけどわりとインパクトあるキャラだなと思いながら毎回見てた。THEチンピラ。スタジャン似合ってます。
・可哀想なジョンチョル弁護士。独特な声の持ち主なので最初は故意にそういう声を作ってるのかと思ってた。一度聞いたら忘れられないタイプの声。火傷がリアルすぎて初めて見た時は二度見した。痛々しい。悲痛な声も含めていちばん可哀想な人かもしれない。いや、可哀想な人が多すぎるんや、ブラックスーツ。

 

<代表>

 

ワン・シミョンさん
・シミョンさんのユーモアがあって情熱的で、でも気が狂ってる代表が大好き。ハンスの初訪問の時のアドリブを毎回楽しみにしてた。登場時にミニョクのギャグを引っ張ってきたりする猛者。ラーメンを食べるのは途中で飽きたようでラーメンを持ってくるのはやめたけど、謎の薬なら飴やら何かと小ネタをいつも用意してるシミョンさん可愛い。
・法廷でホンミニョクの腕の傷を目にして表情が変わるところが好き。個人的に、ハンスに駆け寄ったミニョクを見て弟かもしれないって気づく設定が、こんな成長しててわかるのか?そもそもその前も睨み合ってたやん?ってちょっと疑問だったから、傷を見て気づくっていう流れだとすごくしっくりきた。
・初めての裁判で勝ったハンスンテクを両手広げて迎えてくれるシミョン代表最高。コアラ抱っこ可愛すぎる。ハンスンテクをいちばん安定して受け止めてくれる代表。
・終盤ミニョクが弟だと判明したあと、ミニョクに自分が兄だと信じてもらうためにミュータントタートルズの人形たちを見せようと棚に駆け寄るところがいい。連続殺人鬼なのに、ずっと探していた弟の前ではただのひとりの兄の姿になるところがいい。何の同情もできないような犯罪を犯してきた人間なのに、ミニョクの前の必死な姿はすごく可哀想に見える。その分ミニョクも可哀想。
・ハンスが自分が担当している事件についての共通点の話をした時の、笑ってるのに目が笑っていない顔が怖い。ハンス!!!って叫んですぐに、いや僕は本当に君が心配で言ってるんだよ、って笑顔になるのが怖い。
・ハンスを殺そうとする前のシーン、どんどん熱が入ってアドリブが増えていった。俺はお前の代表だ、とか、俺はお前が好きなんだ、とか、お前と俺は似てるけど少し違ったみたいだ、とか。寝てるジョンチョル弁護士に対しての狂った演技も好きだった。会いたかった友だちに会えたよ、ってハンスに言う場面も。一緒に燃やせ、とか、もう殺す、とか。いちいちアドリブが怖くてゾッとした。
・ミニョクが自分を逮捕しに現れた時にいちばん動揺している代表。どうにか赦しを乞おうとするし、マッコンでは膝をついて願っていた。ミニョクを見つけたからもうこれで終わりにしようと思っていたんだ、信じてくれ、と必死に言葉を繋ぐ代表が悲しい。ミニョクとの幸せのためにハンスを消して証拠隠滅したかったんだろうけど、頭のいいミニョクは全てわかってしまっていたことも悲しい。全て諦めて死のうとする時にミニョクにヒョン!って呼ばれて振り向くのはシミョンさんだけ。何故代表は死んでないんだ問題は、シミョンさんの代表の時だけは解決される。
・被告人として法廷に入ってくるシーンは抜け殻で、別人。ミニョクに死刑を宣告されてショックを受けてるような表情をする日もあった。だけどミニョクと目が合うと、よくやった、とか、大丈夫、とか言うのがまた切ない。それ聞いたホンミニョクが子どもみたいに顔歪めて泣くからまた。弟のために生きてきたのに、弟を苦しめている事実が刺さる場面。

 

ユ・ソンジェさん
・ハンスとの初対面の場面ではなかなかの無茶振り大王。ハンスにご飯食べたか聞いて食べてないって言ったら無理やりラーメン食べさせるし、食べたって言われても無理やりラーメン食べさせる。シミョンさんはラーメンネタからシフトチェンジしたから、最初から最後までラーメン食べ続けたのはソンジェさんだけ。後半は諦めたのかハンスには食べさせなくなったけど、自分のかっこいいところを言わせたりと毎回なかなかのアドリブっぷりだった。特にミヌハンスに対しての無茶振りっぷりが好きでした。
・素敵な笑顔が後半は怖く見えてくる不思議。クライマックスの笑顔は切ない。28年前の悲劇がなければ幸せに生きていけたんだろうなってくらい、根はすごく優しい人だったんだろうなって感じる代表。自ら死のうとする前にハンスにも笑顔を向けるのはソンジェ代表だけ。その笑顔がまた切ない。
・最後の法廷では暗転する最後まで笑顔。全てを受け入れている顔。こうなるのが最初からわかっていたような、悟ったような笑顔。でもそんな笑顔でミニョクを見るから、ミニョクは耐えきれなくて泣く。
・カテコでは先生として度々登場。6人でのカテコ可愛くて大好きでした。誰がタバコ吸ったんだ〜ってイカつい先生で出てくることが多かったけど、一回だけ学生として現れたときはめちゃくちゃ笑った。何歳か聞いてきてよって揉めるミニョクとギテクにも笑った。でもダンスの場面になるとジョンニョンさんと一緒に後ろで会話に没頭するのも好き。とにかく型破りなカテコでたくさん笑わせてもらいました。最初の2人でのカテコの時も謎のリズムで謎の動きしたり。可愛い代表。

 

イ・スンヒョンさん
・唯一ハンスの初対面の場面では何も無茶振りしない代表。ミヌハンスがアドリブで暴走しても一貫して何の反応もしない。さすが韓国最高のローファームの代表。笑
・基本的に落ち着いてて静かめな代表だけど、ミニョクに緊急逮捕を宣言されたあとの動揺っぷりは見ていて心が痛い。特に、心身微弱!っていう悲痛な叫びが心に刺さる。違う記憶ナンバーで壁に寄りかかりながら登場するところも、見るからに心身ともにボロボロになっていて切ない。
・最後の法廷のシーンでは表情を変えずにずっと真正面を見ている。廃人になってしまったみたいに、誰とも目も合わせない。生きる意味であったはずの弟の声さえ聞こえてもいないみたいに。そんな兄を見るのは何よりも辛かっただろうな。
・カテコでは基本的に自分の番しか出てこないけど時々現れる時の奇抜さが最高。音楽の先生になって出てきたときの意味わからなさ楽しかった。高音を試される学生たち。セミマッコンのキックスクーターも最高でした。白いスーツお気に入りの模様。ジョンニョンさんにブレイクダンスをさせることが日課(?)だけど、時々忘れてて終盤に、あ!って慌てて促す姿が可愛かった。

 


<ハンス>

 

キム・スンテクさん
・ミニョク派のファン達が唯一和解することができるハンス。私調べ。ミニョクを苦しめないで!って気持ちで見がちだけど、ハンスンテクは自分がしていることに対して序盤から疑問を抱いているし、それでも弁護士としてすべきことをしていかなければいかないことに対してのもどかしさもあるし、自分が正しいと思い込みたいけど正しくはないことにも気づいてる。だからずっと苦しんでる。開幕当初は裁判に勝つことしか見えてなくて、白スーツの男にもニコニコできる余裕があった。犯罪者として嫌悪感を抱いてはいるけど、仕事上の仮面を被って接することができる程度の余裕はあった。でもプレビュー終わったあたりからどんどん熱くなっていって、最終的には。白スーツの男と別れた時点で泣くほどに。悔しさ、やりきれなさ、葛藤、色々あるんだろうなと感じさせる涙。ミニョクが現れた時も、自分が正しくないことは気づいてるけどそれを認めたくはなくて、だからこそ感情的になる。基本的にハンスに対して冷たい目で笑ってたりするホンミニョクが、ハンスンテク相手だと真剣に訴えたい視線に変わる。依頼人に騙されているんじゃないのか。本当は皮肉なセリフだけど、ハンスンテクに対しては本気でそう思っているかのように聞こえる時があった。ハンスンテクがあまりにも傷ついた顔をするから。ショックを受けた表情で目を見開いて涙を堪えているから。お互いに傷つけあって傷つきあってるふたりが切なかった。
・学生時代のアイドルダンスが可愛すぎてカテコ動画を延々と見ていたくなる。ハンスンテク自体はたくさん見たけどホンミニョクと一緒にいると見れないから生でアイドルダンスあまり見れなくて残念。満面の笑みで友人達を見るのも最高に可愛い。
・代表との初対面では完全に恋するキム・ハンス。全身で大好きですオーラ出してるのが可愛すぎる。代表が歌ってる時に代表のこと隠し撮りしたり、誰のための存在かって聞かれてこっそり書いてたハートを見せたり、触られたとこ大事そうにぎゅってしたり、思い返しても可愛さが溢れてる。代表に対しては特製のバクハンス(バッカスをもじった手作りの栄養ドリンク)を持ってきたり、ラーメン食べさせられて中々飲み込めなくて水飲むけど吹き出してリュックに入ってた謎の紙で床拭いたり、ペロペロキャンディー舐めさせられたり。いじったりいじられたりで忙しいハンスンテク。
・終盤、ミニョクに詰め寄る場面はとにかく泣いてる。ホンミニョクも小さくなって泣くからふたりで泣いてる。ミニョクのこと責めてるんだけど、そういう本人がいちばん泣いてるからミニョクも強く言い返せなくて、そんなふたりが切ない。突然始まった「何で先に言ってくれなかったんだ?」のアドリブがすごく好き。ミニョクが関わってるとは思ってないけど、ミニョクが代表のもとへ来てたのを見たことで何かしら知ってるとは思ってて、言ってくれなかったことへの怒りとやり切れなさが強いのかなって。でもミニョクとしてはハンスを大事な友だちだと思ってるからこそハンスには言わないで動いてたのかなとも思うわけで、互いに予想しえない結果になってしまったけれど。そんなことを延々と考えさせられるハンスンテクの演技。最高です。
・最後の裁判、観客ひとりひとり見ながら訴えかけるように弁論する場面が心に刺さる。本当にひとりひとり見てると思う。あんな表情で切々と訴えられたら陪審員も心動かされる。つい一緒に泣いてしまう。


チェ・ミヌさん
・私の中で、ハンスof theハンス。ハンスの中のハンス。情熱的でまっすぐで周りを見ずに突っ走ってしまったばっかりに、代表に騙されて大切な友人さえも傷つけてしまったハンス。しっかり反省してください。でもそんなハンスが可愛く見えるのはミヌさんの魅力ゆえだと思う。でもハンスは反省してください。
・学生時代の勉強の出来なさそうっぷりが可愛い。模擬裁判でもカンペ読んでる唯一のハンス。忘れる前に早く言いたげなのも可愛い。三日坊主で勉強できなくて〜なハンスのキャラそのまま表現されてる。どのハンスもミニョクに強いけど、学生ミヌハンスがいちばんミニョクに強い気がする。プンレミニョクは威嚇されてビビっていた。いじめないでください。笑
・ようやく出会えた憧れの代表の話を聞きながらもよくわかってなさそうなハンス。代表の歌の最中に、何のことですか…?とか聞いてる唯一のハンス。可愛い。こういう、頭がキレるわけではなさそう感があるからこそ、代表に利用されてしまったのかなって納得できる。熱さも。
・マリオネットダンスが上手すぎる。どのダンスもキレッキレでかっこいいけど、マリオネットの人形感がすごすぎる。身体のカクカクとした動きもだけど、人形そのものな表情も素晴らしい。犯罪者のことは当たり前ながら好きじゃないけど、利用されてることには微塵も気づいてないし、自分が正しいことをしてると心から信じてる様子。
・代表に利用されていた事実を全て知ってしまったあとのナンバーでミニョクに対して、俺たち一緒に誓ったじゃないか、って胸を叩きながら歌うところが好き。親友に裏切られたって気持ちが強すぎて、ミニョクへのあの当たりの強さに繋がるのかな。
・クライマックス「もしも」でミニョクと代表が歌い始めたときに後ろで上を向きながら涙を堪えているのが泣ける。


パク・ギュウォンさん
・熱い感情を内に秘めてるタイプのハンス。静かで冷静なタイプと思いきや、犯罪者への嫌悪感を剥き出しにしたりと時々中で渦巻いているであろう怒りや想いが溢れ出してくるところがある。特に後半のミニョクを責めるシーンは見てられないくらい強い言葉と態度で責める。あまりにもすごい勢いで詰め寄るからホンミニョクも強く言い返して、胸ぐら掴み合ったりと結果的に殴り合いに発展しそうなペアになる。
・歌が上手い。いや何を今更なのかもしれないけど私はギュウォンさん初めましてなので許してほしい。特に「誰のための正義なのか」は、大劇場かのような歌い上げで暗転がかっこいい。あと「尊敬する陪審員〜」みたいな歌詞の歌い上げもかっこいい。いつもここでグッと引き込まれる。
・ミニョクが助けに来た後の反応が個人的に100点。ミニョクを見て心底安心した顔で「ミニョガ…」って呼んでくれるし、代表がミニョクに近寄ると立ち上がって睨んでくれる。その親友への信頼と大事に思う気持ちを何故もう少し前に出さなかった!?ってなるけど(ギュハンスのせいではない)、ぜひその調子で仲直りしてください。
・ホンミニョクによくお尻触られてる。頭殴られて殺されかけたあといちばん着崩れてる。セクシー担当なの?
・代表に時計をもらう前にミニョクを見るから、ミニョクが自分のことをどう思ってるかよくわかってるハンスだと思う。それ以外でもよくミニョクのことを気にしてる。
・カテコで時々スニーカーに履き替えるの忘れて革靴に制服で登場。指摘されて気づくこともしばしば。でもこういう高校生いそうだから全然あり。


<ミニョク>
ホンミニョク以外観た数が極端に少ないので感想も的外れだと思いますすみませんㅠㅠ

 

ヤン・ジウォンさん
・学生時代はジウォンさんの面白さが滲み出てるのに検事になってからはそんなの微塵も出さないし、終盤にかけてどんどんぼろぼろになっていくのが泣ける。ロキホでしか観たことなかったこともあって楽しい人のイメージしかなかったけど、真剣な演技に引き込まれた。贔屓目なしに、ミニョクかわいそう…ってなった。演技がうまい。というあほみたいな感想しかない。ごめんなさい。とにかく色んな人が絶賛していたわんやんみぬペア観たかったなあ。個人的にはミヌハンスとのバランスがいちばんよくて好きだった。仲良し感が出てるのもそうだけどらとにかく対等感とライバル感が出ている。
・開幕当初ハンスの方が似合ってるのではないか疑惑があったけど、終わってみればミニョク以外考えられないほどミニョクだった。
・ギャグ大好きミニョク。手慣れている。ジウォンさんがいなかったらあの謎のミニョクタイムが存在することはなかっただろうことを考えても、感謝しかない(?)このミニョクはきっと普段からギャグを連発している。ミヌハンスとの仲良しっぷりが可愛かった。
・黒服のムードメーカーありがとうございました!!!

 

チョ・プンレさん
・学生時代はいちばん立場が弱そう。一生懸命だけどハンスに威嚇されて引きがち。よく隅に追いやられてる。でもドンジュンとコワブンガしてあげることもあったり優しい。神経質ではあるけど、一番とっつきにくさがないミニョクかも。
・法廷で初めてハンスの姿を見た時に微笑んでるのが可愛い。初めての裁判で勝って全力で喜んでるハンスを、ふふ、って見てる。このミニョクはきっとハンスとわりと仲良い。
・歌がうまい。今更何を…?って感じだけど、「僕は誰なのか」ナンバーで歌うま!ってなった。最後の歌い上げがかっこいい。
・ハンスに責められる時にドンジュンやギテクの顔を伺ったり、焦った様子で周りを気にしている。その時の悲壮感溢れる表情がつらい。責められても怒り返すというより動揺が大きい。だからこそ、ギテクとドンジュンの、俺たちはお前を信じるよ、が刺さる。


イ・スンホンぺうにむ
・もはや客観的な所感が出てこないけど、大好きすぎるホンミニョク。きっとこれは他の俳優さんでも言えることだけど、ハンスによって見せる姿が変わるのと、回を追うにつれて細かい演技が変わっていって、観れば観るほど好きになっていった。プレビュー期間中から可哀想で見てられなかったけど、どんどん可哀想さが増していった。
・プレビュー期間の学生時代が可愛くて好きだったけど、大人のミニョクの性格を考えると本公演でのやや嫌味な感じのミニョクの方が合ってる気はする。回を増すにつれてアドリブも増えていって、お気に入りは「小さい奴らめ」みたいな悪口と、インジの話をされて「俺がふった」ってセリフ。私のお気に入りではないです。本人のお気に入りです。個人的にいちばん好きなアドリブは、ギテクに「お前が高いだけだ!」って言われて「俺が平均身長だ!」って言い返したやつ。190.2cmが平均身長。すごい世界。プレビューではインジのこと否定してたのに本公演で突然付き合ってた設定にした上にキスまでしたらしい。(聞かれてない)マッコンだけはちょっと拗ねた感じで首振ってた。可愛い。ミニョクの中で唯一黒眼鏡。数回だけジウォンさん達と同じヒョウ柄の眼鏡かけてた時もあった。伊達眼鏡なのは見ててわかるとは言えよく眼鏡かけたまま目掻いてて笑った。一応普通の眼鏡かけてる設定ではないのか?
・学生服からのジャケット姿、かっこよくて好き。あのジャケットで踊る姿が好きすぎるから映像に残ってほしかった!
・ジウォンさんとサンヒョプさんと話し合って始めたあの初々しいオヤジギャグから早……1ヶ月?回を重ねるごとにノってきたホンミニョク。最終的に、どんなにギテクに止められても絶対に披露して帰る程の心臓の強さが。笑 今日は帰るのかなって流れからの「そんなわけないだろ?」も、ギャグ言わない方向なのかな?って思わせといての「それでなんだけど〜」も好き。マッコン、ムーンウォークで帰ってきたのは笑った。おかげで私もオヤジギャグのレパートリーが増えました。披露する機会?ないよ。
・テクハンス相手だと「それぞれの正義」が本気でハンスのことを心配してるミニョクに見えて好きだった。特に後半にかけて、テクハンスが白スーツの男と会ったあたりで泣くようになった頃から。ギュハンスやミヌハンス相手だと嫌味な感じで笑ってることが多いし、目も冷たい。このシーンに関わらず、ハンスにただ怒るんじゃなくて訴えかけようとする演技が増えた。裁判中にハンスに詰め寄るところも、「ハンスや…」って真剣に訴えかけるような表情をするんだけど、ハンスの耳には入らず。
・代表の事務所に訪ねていく場面での冷たい表情と、兄だと知った時の変わりっぷりが好き。信じたくなくて必死で否定してるけど、スンヒョンさんのときだったかな?一回代表の首の火傷に手を伸ばしてハッとして引っ込めたことがあった。自分の腕の火傷を確認する姿が可哀想だけど好き。これは数回しかなかったけど「そんなわけないだろ」って泣きそうな顔で無理やり笑って言う演技も好きだった。
・色々なことを知って、更にドンジュンに確認してもらってる時に、「ハンスが危ない…」ってひとりでボソボソ言ってる。回を増すにつれて友人ハンスへの気持ちが見えるようになった。プレビュー期間、代表を逮捕しに来る場面であまりにもハンスを見ないから、ハンスを助ける目的もあったのか本気でわからなかった。でもしっかりハンスを見るようになったし、無事か!?とばかりに肩掴むようになった。わからない私が鈍いのかも知れないけど、良改変だと思う。
・後半のハンスとの喧嘩の場面では、テクハンスに対してはやっぱり訴えかけようと頑張ってて、でもテクハンスも泣いてるし話も聞いてくれないしでホンミニョクも何もできなくて、ふたりで泣いてる。ちぇばる…って膝ついて泣いてたのもテクハンス相手の時だった。ミヌハンスとは激しい言い争い。ギュハンスとは掴み合いの喧嘩。互いにブチギレてるけど先に胸ぐら掴むのはホンミニョクだから、一回ギテクに「みっちょっそ!?」って言われた。それくらい大喧嘩。どんな形であれ、呆然とした顔で椅子に座ってる姿が切ない。いつも背中さすって慰めてくれるドンジュンが好き。ドンジュンにコワブンガ言われたあとの泣きそうな笑顔が好き。
・「僕は誰なのか」はもともと好きだけど、どんどん感情がこもって良くなっていったナンバーだと思う。一度だけ涙堪えすぎて「僕と似ている瞳」の部分で声が上ずった。日によって違ったけど膝をついて悩む姿も好きだった。歌い上げたあとにドナテロを見て、決意を固めた顔をして走り去っていくのが好き。
・「もしも」では、自分が歌わない時に代表に向かって手を伸ばしながら子どもみたいに顔くしゃってして泣いてるのが切ない。代表もそれを気づいて手を伸ばそうとするんだけど、結局伸ばせなくてお互い手を下ろすのが泣ける。
・死刑を求刑する前に言葉に詰まる演技、プレビューの途中で2回ほど入れてたんだけど、本公演からは毎回になった。ホンミニョクは基本的に最後の裁判で涙が落ちることはないけど時々泣いてて、泣いてる時ほど笑ってみせたりあえて淡々と言おうとしたりするからその姿がまた泣けた。自分で死刑を求刑して、自分で傷ついてる。検事の席に戻って代表と目が合っても合わなくてもひとりで代表を見ながら泣いてる姿が切ない。
・カテコはいつも可愛さの塊だった。面白いことは特にしないけど身長いじられてるのも可愛かった。カテコの形が変わった直後のセリフ付きの長い「世界よかかってこい」がよかったけど、可愛いからよし。テクハンスだと対等感出て、ミヌハンスだと対等なんだけどちょっとヒョン感も出て、ギュハンスだとトンセン感が出る。ギュウォンさんに甘えるスンホンくん可愛かった。
・本人の話になるけど、5日間の休みで帰省した結果、何故か前髪ぱっつんになって自由劇場に帰ってきた。同じ週にギテクも前髪ぱっつんになってた影響で、みんなドンジュンのお母さんに切ってもらったという設定に。初日はあまりにも慣れないようでずっと前髪を触ってた。なんならドンジュンの前髪も触ってた。検事ではいい感じにあげてもらい、かっこいい姿に。デコ出し最高。ただ何を思ったのか1日だけ前髪下ろしたままで検事になってた。本人いわく「検事が可愛いってこともありえるでしょ」とのこと。可愛いけど検事としての威厳はないのでは。可愛いけど。可愛いけど。
・贔屓目ある自覚もあるけど、初日からマッコンにかけてほんとにどんどん演技が熱く、深くなって、ミニョクというキャラクターをどんどん好きになった。個人的に贔屓の泣き顔が好きだから、泣いてるの見て心が痛いと思う反面、泣き顔好き…ってなる自分がいた。ごめんなさい。泣きの演技以外にも苦しんでる姿や動揺してる姿やオヤジギャグ言う姿(?)などなど色んな姿が見れて幸せな2ヶ月だった。

 

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あんにょんブラックスーツ!楽しい2ヶ月をありがとうございました!!!万が一再演するなら同じキャストでお願いします!!