なんでもないこと、みーっけた

飽きずに綴っていけたらいいな

チケット予約を忘れて危うく推しを観れずに帰るところだった話

 こんにちは、みけです。オンニ達からは<日本に出稼ぎに行っているミュオタ>として日本に帰る度に「気をつけて行ってきてね~!」と見送ってもらうくらいには渡韓が日常化してしまっている私ですが(帰国だよ!)、今回は今まで経験のないミスをしでかしてしまったので、備忘録と反省と周りへの感謝の気持ちを込めてブログに残しておきたいと思います。

 今回もいつも通りの渡韓、そうなる予定でした。時々ハプニングを呼び寄せてしまうことはあるものの、それも含めて渡韓の醍醐味!ブログのネタにしよ!くらいの能天気な私です。仕事関連ではちょっと風が吹くだけで折れてしまうレベルの豆腐メンタルなのに、趣味関連のハプニングだと笑えてしまうから不思議です。ですが、今回はさすがに心が折れかけました。チケットの取り忘れ。しかも発券しようとした時に気付くという遅さ。予約履歴にずらっと並ぶミュージカル<OZ>の中に、虚しくもその日のチケットは存在しませんでした。元々忘れっぽいしうっかりしている自覚があるのでいつもチケットの取り忘れに怯えていてわりとこまめに確認する方ではあるんですが、何故今回に限って思い込んでいたのか。チケットの有無を一度も確認することなく、開演40分前を迎えてしまうという結果に至ってしまいました。この日は朝から数年ぶりに会うオンニと楽しくお茶をしていた私。最近ほとんど舞台を観てないオンニは観劇予定がないのに私に会うために大学路に来てくれていて、劇場まで送っていくよ~ってついてきてくれたんですよね。そして発券して別れる予定でした。しかしいくら探しても存在しない予約。自分のアホさに呆れつつも、滅多に完売しない公演。後ろの方なら当日券あるやろ!と高を括っていた私は、チケットカウンターで心を折られることになります。

「当日券ってありますか?」
「あ~~今日はないですね……」

 気まずそうなスタッフのお姉さんの顔が忘れられません。作品自体が好評で売れ行きがよくなっていることは確かなのですが、夏休みが始まったこともあり、この回は子ども達含めた招待客が多かったようです。招待客が多い=譲渡が出ない。きっと譲渡あるよ!探してみなよ!と一緒にいたオンニに促されて譲渡を探すも、驚くほどありません。今日一緒の回を観る予定だったオンニ達はまだ到着してなかったので、「あほすぎるミスやらかしたㅠㅠ今日のチケットがないㅠㅠ」と連絡。当日券か譲渡は?と聞かれるも、どちらもないと返事。「他の公演の当日券行きなよ!まだ間に合うから」と言われましたが、推しいないならどの公演観ても意味ない……と力なく返事をしました。日本の友人たちも別の公演をリストアップしてくれましたが、当時の私のライフはゼロ。観に行ったとしても確実に魂が抜けたまま上演終了していたと思います。その後、劇場に着くなり私を探してくれ、慰めてくれるオンニ達。その時、既に開演20分前。私のことは気にしなくていいから先に入って!私は来週また来るし!と入場を促しましたが、オンニ達は「みけどうするの~ㅠㅠ」となかなか入らずに一緒にいてくれました。一抹の望みをかけて譲渡を探していましたが、ツイッターで少し検索かけると制限がかかってしまう状況。ただでさえ譲渡が全く出ない状況で、不利すぎます。私自身はほぼ諦めてしまっていて、推しに持ってきた手紙は来週渡せるかなあ、さすがに推し観れずに帰るのは悲しいなあ、と漠然と思っていました。これが最後なわけでもないし、すぐ来週また来れるし、今回は残念だけど仕方ない!そう自分に言い聞かせながら。しかしそんな私に、一緒にお茶をした方のオンニが「みけ、待ってて」と一言。オンニは私のチケットが予約されてないことがわかった時からずっと無言でスマホを扱っていたのですが、何と友人たちに援助要請をかけてくれていたらしく、その友人たちと一緒に譲渡を探してくれていたのでした……。その事実を、1枚譲渡が出たから友人が問い合わせてると教えてくれたことで知るという。残念ながらその譲渡は数十秒差で負けてしまったそうなのですが、そこからずっと粘り続けてくれること数分。「みけ、席はどこでもいいよね?」と。非指定席だからどこかはわからないチケットの譲渡が出て、それをオンニの友人が掴めそうという連絡でした。実際にチケットを確認するまでは絶対ということはないものの、完全に諦めかけていたところに突然の希望。いい大人なのに恥ずかしいんですが、入れるかもと思った瞬間に涙が溢れてきました。泣かないの~~ってオンニ達に言われ、チケットのことで友人とやりとりをしているオンニには「大丈夫って口では言っててもやっぱり辛かったんだね~!」って笑われ。自分でも大丈夫だと思ってたので、涙が出てくる自分にびっくりでした。既に開演10分前というギリギリの時間。カトクだと時間がもったいないと思ったのか、友人とのやりとりを電話に切り替えたオンニの元に、すぐに予約履歴が送られてきました。すぐに地下に降りていくオンニの後を追います。私の胸の中は、ほんとに観れるの??ほんとに???という気持ちでいっぱいでした。そして、無事にチケットを引き替えて戻ってきたオンニが私に封筒を渡しながら、一言。

「はい、私からのプレゼント」

 いやかっこよすぎません!!!????一緒に観るオンニ達から歓声が上がりましたが、びっくりしすぎて言葉にならなかっただけで、私の心もスタンディングオベーション(?)でした。しかもそのチケットが中央前方という見やすい席だった上、一緒に観るオンニ達の内のひとりの隣という奇跡。入れるだけでもありがたかったのに、座席の見やすさとオンニの隣という幸運まで付いてきて、夢かな……?と何回も思うレベルでした。チケットをとってくれたオンニは「楽しく観るんだよ~~」と私を抱きしめて去っていくという最後までかっこいいオンニ。チケットをとってくれたオンニと一緒に観るオンニ達は面識がなかったので、「みけ、待ってて」と立ち上がった時に初めて私の知り合いということを知ったんですよね。たまたま近くで座ってスマホを触ってる人と思っていたみたいで、え!?知り合い!?ってその時点で驚いてたんですが、チケットをもぎ取ってくれたことでますます何者!?ってなったみたいで、終演後に「あの能力者は誰!?」「オーラが見えた!」とオンニの話題で持ちきりでした。落ち着いてからオンニにお礼のカトクを送ったら「私の友人たちそういうのに(チケットが絶対必要な公演がある時とか)めちゃくちゃ強いから、何が何でも掴んでくるんだ^^」と。頼んでくれたオンニにも、見も知らずの外国人のために一生懸命チケットを探してくれたオンニの友人の方々にも、ほんっとうに頭が上がりません。「今度会う時私が奢ります!」って言ったら、「気にしないで~!でも美味しいものは食べに行こう」とこれまたかっこいい返事が来たのでした。オンニがいなかったらきっと観れずに悲しい気持ちで帰ることになっていたと思います。翌朝帰国からのエクストリーム出社が決まっていたので、観れないならいっそ夕方に帰国しよっかな……なんて一瞬考えました。それくらい今回の渡韓にとって重要な公演だったので、本当に本当に観れてよかったって気持ちと、周りへの感謝に溢れた一日になりました。いつも環境に恵まれてるなとしみじみ思いながら生きてますが、今回改めて周りのおかげでハッピーにオタ活できてるなと思った渡韓でした。

予約の確認、徹底します!!!!!!!!!(反省)